喉元へのナイフ

ころがった雪だるまがどこまで大きくなるか。

wktkしながら見守りましょうというのが、エントリーからもブコメからも読み取れる。

年越し派遣村はピクニックである

で、少しずれた内容でトラックバック

派遣村は行政からとしても渡りに船なのだと思う。その理由を現状と陰謀論で解いてみる。

派遣村を企画して遂行している人達は、ルールからはみ出さないように注意深く行動している。

少しでも暴力的な面が出てきたら、「はいはい活動家乙」と世間から共感が得られなくなるからだ。

取り締まり側としては普通、憎らしいと思うはずだ。しかし今回に限り、行政としてはそこが渡りに船だ。

ルールに乗るということは、理性的な話し合いが出来るということだ。それは行政から見ると非常に大きな効果がある。

不満の爆発というDangerをRiskに変えることが出来るからだ。

ブコメから引用。

Louis 社会, 行政, 労働, 歴史, 考察, 陰謀論 支援者側も政府側も、シナリオ書く暇がないほど事態は急激に進んでいる、ように見えるんだけど…はてさて。 2009/01/03

行政が追いついていないのは間違いないと思う。でなければ担当大臣が緊急支援内容の発表を、ぶら下がりで行なうというアホなことはしないだろう。

では、アホなことまでして急いで決定させたDangerとは何か。

  • 自殺者を出さない

それは確かに不満の爆発というDangerだ。しかしそれでは行政、もっといえば霞が関は動かない。

答えは雪だるまの種にある。

雪だるまを作るためには転がすための種が必要だ。派遣村でいえば、それは主催者の思惑があたるだろう。

しかし行政は違うものを見ている。いや、感じているのかもしれない。

行政だけではない。マスコミも、政治家も、もっといえば国民全員が感じている。目を逸らしたい嫌な種。

もう起きているのだ。最悪な事態は。

日比谷にある大きくなった雪だるまには、血に染まったナイフが埋め込まれているのだ。

あのような規模の事件は起きないと思うが、小規模の事件は頻発すると思う。

絶望した行き場のない孤独な人間にとって受けられる、最後のセーフティネットは刑務所なのだから。