鳩山総理に求められているもの

id:sunafukin99 さんの意味不明な「指導力」なるフレーズを読んで、指導力という言葉の意味を自分の中に問いかけてみた。

そもそも指導力は何故求められているか。それは問題が目の前にあり解決を望むからだ。

問題解決といえばＰＤＣＡサイクル。計画、実行、評価、改善。今の政治に当てはめてみる。

ところが実行フェーズで見事に転けている。計画が不味いので実行すらできない。なので急いで評価して改善を行い、計画を変える必要がある。

年末の今という状況で必要とされるのは第一にスピードだ。本来専門家に議論をしてもらい、報告を受けて次のＰＤＣＡサイクルに行く必要がある。だが時間がない。

そこで必要なのが総理トップダウンの意思決定だ。評価、改善、計画すべてに自分の意思で判断して決裁を行う。そして全てに責任を持つ。それこそが指導力の正体だろう。

世相の雰囲気を含めたものはこれで説明がつくように思う。トップダウンというものには独裁的なものが求められる。世間が望む清潔な独裁とは具体的にはそのプロセスを指すのであり、本物の独裁者は求めていない。しかし、これらの状況は歴史的な綾を生む可能性が高い。

人気の高い小泉純一郎氏は本能的にそれを理解しており、自身を利用されないように身を引いたように思う。現総理は自覚して事に望めるか。・・・無理だろうなー。