リフレ派(笑)

id:bewaad さんが結構重要な示唆をしているような気がしたのでメモ。

ものすごい勢いで議論が噛み合っていない。この二つのエントリ勝間和代、宮崎哲弥、飯田泰之「日本経済復活/一番かんたんな方法」「デフレ下での引締め」の何を批判すべきかは自分にはこう読めた。

  1. 人格攻撃をすると素晴らしい提案でも評価が落ちる。それどころか評価外になる。だからやめない?
  2. 陰謀論を唱えると「はいはいwww陰謀論www陰謀論www」みたいな空気になるのでやめない?
  3. 日銀は官僚的にキチンと優秀に仕事をしている。
  4. 日銀は与えられた目標に向けて粛々と仕事をしている。
  5. 日銀は優秀なので目標を達成している。
  6. 目標が正しいかどうかは日銀は評価も判断しない。
  7. 上方バイアスなどは考慮外です。そもそも目標に関しては評価も判断もしないって。
  8. 目標設定の基準は「赤組がんばれ白組がんばれ」な状況なので「赤組」を採用している。
  9. 基準の採用は学術的ではなく政治的に決定される。

こんなところが論点だと思う。

ポイントは、戦場は学術的な場所でないので学術的な争点を持ち出しても効果がない。勝負の場所は政治だよという事。そして政治というところでは、悪口と陰謀論は百害あって一利なし。

次のエントリ、田中秀臣「デフレ不況 日本銀行の大罪」ではこう読み取れた。

  1. ガバナンスを改善すると政治的状況が固定化されてしまうかも。
  2. いまの優勢は「赤組」だよ。

良くも悪くもリフレ派は潔癖だと思う。ただ戦場が政治的場所なので簡単に遇われてしまう。下手をするとうまく利用されて相手の立場を固定化してしまいかねない。

政治の難しいところは相手が数式ではなく人という事。しかも正義と正義がぶつかり合う。そこではこっちが正しいから勝ちとはならない。空気を味方につけたら勝ちの世界。少しの失点が空気に響く。

だれもが自分が間違っているとは思っていない。攻撃は反発を生む。自戒をこめて。